「未経験で事務の正社員に応募しても受からない」「派遣からでも正社員になれる?」——。正社員一本でうまくいかないとき、派遣を入り口にする道が気になってきます。
この記事は、その「派遣から事務未経験で正社員を目指せる?」という悩みに、転職支援の現場でよく使われる考え方をもとにお答えするものです。派遣にもいくつか種類があるので、まずそこから整理します。
まず知りたい:派遣の種類
ひとことで「派遣」といっても、いくつかタイプがあります。
| 種類 | かんたんな説明 |
|---|---|
| 登録型派遣 | 期間を決めて派遣先で働く。未経験OKの事務求人が比較的多い |
| 紹介予定派遣 | 一定期間派遣で働いたあと、双方合意で直接雇用(正社員など)を目指す前提のしくみ |
| 無期雇用派遣 | 派遣会社の社員として、期間の定めなく働く |
正社員を目指したいなら、まず注目したいのが紹介予定派遣です。最初から「直接雇用を前提」にしているため、正社員への道が見えやすいのが特徴です。
なぜ派遣が「未経験の入り口」になるのか
未経験で正社員に直接応募すると、経験者と同じ土俵で競うことになります。一方、派遣は未経験OKの事務求人が比較的見つかりやすく、まず「事務の実務経験」を作れます。
- 派遣で事務を経験 → 「事務経験あり」になる
- その経験を持って、正社員や紹介予定派遣に挑戦 → 通りやすくなる
つまり、遠回りに見えて近道になることがある、ということです。
派遣を選ぶときに気をつけたいこと
良いことばかりではないので、正直にお伝えします。
- 紹介予定派遣でも、必ず正社員になれるわけではない(双方の合意が必要)
- 派遣は雇用が期間で区切られることがある(安定面の確認を)
- 正社員化の実績がある派遣会社・求人を選ぶと安心
- 「事務経験を積む」目的を、最初にはっきりさせておく
派遣会社では、未経験者向けに無料のPC講習を用意していることもあります。こうしたサポートを活用すると、スキル面の不安もカバーしやすくなります。
こんな人は派遣の入り口が向いている
- 正社員に直接応募して、なかなか決まらず疲れてきた
- まず「事務経験」という実績を作りたい
- 年齢的に、正社員求人の選択肢が絞られてきた
3つ目に心当たりがある方——とくに30代後半の方は、正社員側の見え方も一度確認してみてください。同じ未経験でも、狙う会社の規模を変えるだけで通過率が変わることがあります(→30代前半と後半で事務転職はどう変わる?、事務は未経験だと難しい?)。
逆に、最初から正社員にこだわりたい気持ちが強い人は、無理に派遣にする必要はありません。選択肢のひとつとして知っておく、くらいがちょうどよいと思います。
私の場合:派遣は使いませんでした(そのうえでの正直な話)
先にお断りしておくと、私(当サイト運営者)は派遣を使っていません。37歳・未経験で事務職を目指したとき、正社員の求人だけに応募し続けました。ですから「派遣で働いてみてどうだったか」を、実感としてお伝えすることはできません。
そのうえで、正直に思うことが一つあります。私は約60社に応募して、書類が通ったのは5社ほど。転職活動は約1年におよびました(→体験談)。「正社員一本の道が、長くなることがある」のは、身をもって知っているつもりです。
私の場合、流れが変わったきっかけは入り口を変えたこと——大手中心の応募をやめ、中小・伸び盛りの会社に目を向けたことでした。派遣も、同じように入り口を変える選択肢の一つだと思っています。どちらが正解ということではなく、手が止まったときに動かせるつまみが複数あるほうが、気持ちは軽くなります。
まとめ:派遣は「経験ゼロ」を抜け出す現実的な一手
未経験で正社員が決まらないとき、派遣・紹介予定派遣は「事務経験」を作る入り口になります。特に紹介予定派遣は、正社員への道が見えやすいしくみです。デメリットも理解したうえで、自分に合うなら、選択肢に入れてみてください。
試してみようと思ったら、次の順番が進めやすいです。
- 派遣会社を2社ほど選ぶ……事務に強い派遣会社の選び方の見分け方を目安に
- 「事務の実務経験を積みたい」と目的を伝える……登録時にはっきり言うほど、紹介の精度が上がります
- 正社員の求人も見続ける……派遣に一本化せず、求人の探し方で窓口を並行して持っておく
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