「販売から事務に移ったら、生活はどう変わるんだろう」——。転職を考えるとき、給料と同じくらい気になるのが、この部分だと思います。
この記事では、日用品や工具の販売を約10年経験し、37歳で未経験から事務職に転職した私(当サイト運営者)が、実際に何が変わったのかを書きます。良かったことだけでなく、変わらなかったこと・大変になったことも正直にお伝えします。
※あくまで私個人の一例です。働き方は会社によって大きく異なります。
いちばん変わったのは「休みが休みになった」こと
順番に書こうと思いましたが、先に一番大きかったことをお伝えします。休みの日が、本当に休みになりました。
私が働いていたのは地方の小売店で、人員に余裕がありませんでした。だから、欠員が出たときや、誰かが急病で休んだときは、自分の休みの日でも出勤せざるを得ないことがありました。
しかも当時の環境では、人件費が店舗の評価に直結していました。残業代をつけると店舗の評価が下がってしまう。だから出勤していないこととして扱うことも、しばしばありました。
当時の私は「そういうものだ」と受け入れていました。周りもそうでしたし、疑問を持つ余裕もなかったのだと思います。ただ、休みの日に電話が鳴らないか気にしている自分に気づいたとき、この働き方を続けるのは難しいかもしれない、と考えるようになりました。
事務職に移ってからは、休みの日は休みです。 これだけのことが、想像していた以上に生活を変えました。
- 予定を立てられる(急な呼び出しを前提にしなくていい)
- 気持ちが休まる(休日も職場のことを考えなくてよくなる)
- 家族や自分のための時間が、計算できるようになる
- 体調を戻す時間ができる
拘束時間が減り、時間が戻ってきた
小売時代は、とにかく拘束時間が長い仕事でした。開店前の準備、閉店後の作業、そして残業。時間を削って給料をもらっていた——今振り返ると、そういう働き方だったと思います。
事務職に移ってからは、戻ってきた時間が一番の変化でした。私はもともと副業として文章を書く仕事をしていて、小売時代は「時間が取れないこと」がずっと不満でした。それが解消されたのは、大きかったです。
お金の面での変化(2年目までは年収が下がったこと、その後どうなったか)は、事務職に転職したら年収は下がる?にくわしく書いています。
「やったこと」が評価につながる実感がある
もうひとつの変化が、成果が評価につながる実感です。
小売時代は、良い評価をもらえても昇給はわずかでした。頑張りと待遇のつながりが見えにくかったのです。
今の職場では、担当した仕事の成果が、任される範囲や評価に反映されていると感じます。これは職種の違いというより、「伸びている会社に入れたこと」の影響が大きいと思っています。同じ事務職でも、会社によってここは変わるはずです(→求人の探し方)。
変わらなかったこと・大変になったこと
良い面ばかり書くと嘘になるので、正直に書きます。
① 忙しさが消えるわけではない
私の職場は、規模の大きな会社を総務・経理・会計・庶務のわずか4人で回しています。日々の業務に追われる点では、小売時代と別の意味で忙しいです。「事務=のんびり」というイメージとは違いました(→事務職は楽すぎるって本当?)。
② 意外と体力を使う
備品の格納、家具の組み立てや運搬、書類の持ち運び——事務職でも体を動かす場面はあります。さすがに前職ほどではありませんが、「まったくの座り仕事」ではありませんでした。
③ 覚えることは山ほどある
未経験で入ったので、当然ですが最初は覚えることばかりでした。楽になったのではなく、大変さの種類が変わったというのが正確な表現だと思います。
それでも、変えてよかったと思う理由
大変さが消えたわけではありません。それでも私が「変えてよかった」と思うのは、大変さの中身を、自分で選べるようになったからです。
休みの日に呼び出されるかもしれない不安と、平日に山積みの書類と向き合う忙しさ。同じ「大変」でも、後者は自分の裁量で段取りできます。この違いは、想像以上に大きいものでした。
「休みが休みになる会社」かどうかは、求人票で見分けられます
ここまで読んで、「でも自分が応募する会社もそうなるとは限らないのでは?」と思った方へ。そのとおりです。だからこそ、応募の前に求人票のここを見てください。
- 年間休日数……120日前後あれば土日祝が概ね休みの水準。105日程度だと週休2日に届かない週があります
- 「完全週休2日制」か「週休2日制」か……「完全」は毎週2日休み。「完全」が付かない場合は「2日休める週が月に1回以上ある」という意味で、毎週ではありません
- 残業時間の記載……「月平均◯時間」の具体的な数字があるか。書いていない場合は面接で聞いて構いません
- 休日の欄に「シフト制」とないか……事務職でも、店舗や施設に併設の事務はシフト勤務のことがあります
数字と言葉の意味が分かると、求人票は急に読めるようになります。求人の探し方全体は未経験OKの事務求人の探し方にまとめています。
「今の働き方を変えたい」と思ったら
働き方を変えたいと思っても、一人だと「本当に変えられるのか」「自分の経験は他で通用するのか」が分かりません。転職エージェントに相談すると、自分の経験が社外でどう評価されるかを知ることができます。応募を決めていない段階でも相談できて、無料です。
まとめ:変わったのは「時間の使い方」だった
小売から事務に移って一番変わったのは、休みが休みになり、時間が戻ってきたことでした。忙しさそのものが消えたわけではありませんが、大変さの種類を自分で選べるようになった——これが私の実感です。
同じように「今の働き方を続けられるだろうか」と感じている方に、こういう変わり方もある、と伝われば幸いです。
あわせて読みたい記事はこちらです。