「事務の内定が出たけれど、ここから何をすればいい?」「今の仕事をどう辞めればいいの?」——。内定はゴールのようで、実は入社までにやることがいくつかあります。
この記事は、未経験から事務職に内定した方の「入社までの流れ」という悩みに、転職支援の現場でよく使われる考え方をもとにお答えするものです。順番に整理すれば、慌てずに進められます。
内定から入社までの全体像
大きくは、次の流れで進みます。一つずつ見ていきましょう。
STEP1:内定の返事をする
条件を確認し、承諾するかを期限内に伝えます。
STEP2:今の仕事の退職を進める
上司に伝え、引き継ぎをして、円満に辞める準備をします。
STEP3:入社の準備をする
必要書類をそろえ、入社初日に備えます。
STEP1:内定の返事と条件確認
うれしい知らせですが、返事の前に条件を確認しておきましょう。あとで「思っていたのと違う」を防げます。
- 給与・勤務時間・休日など、募集時と相違がないか
- 入社日はいつか(今の仕事の退職と両立できるか)
- 試用期間の有無と条件
- 提出が必要な書類
迷う点があれば、承諾の前に質問して大丈夫です。返事には期限があるので、保留したいときも「いつまでに返事します」と早めに伝えましょう。
「承諾していいのか決めきれない」ときは、活動を始めるときに決めた「譲れない条件の順位」(→ロードマップの「始める前の準備」)に立ち返るのがおすすめです。条件を紙に並べて、内定先が上位の条件を満たしているかを1つずつ確認する——満たしているなら、あとは気持ちの整理だけです。私の場合も転職活動には約1年かかりましたが、決めるときの支えになったのは「ここまで準備して選んだ結果だ」と思えたことでした。
給与が今より下がる提示で迷っている方は、事務職に転職したら年収は下がる?もあわせて読んでみてください。金額だけでなく、休日や残業を含めた働き方全体で見比べると、判断しやすくなります。
迷ったとき・辞退するときの伝え方
複数の会社を受けていれば、辞退の連絡が必要になることもあります。気は重いですが、早く・簡潔に・電話かメールでが基本です。理由を細かく説明する必要はありません。
このたびは内定のご連絡をいただき、ありがとうございました。慎重に検討いたしましたが、諸事情により今回は辞退させていただきたく、ご連絡いたしました。貴重なお時間をいただきましたこと、心より御礼申し上げます。
エージェント経由で応募している場合は、担当者に伝えれば間に入ってもらえます。エージェントの使い方や、エージェント自体を断るときの文例は転職エージェントの選び方・使い方にまとめています。
STEP2:今の仕事の退職を進める
在職中なら、ここが一番気がかりなところです。基本は直属の上司に、まず口頭で伝えることから始めます。
- 伝える時期…就業規則を確認(「1か月前まで」などの定めが多い)
- 伝え方…まず直属の上司に。同僚より先に
- 引き継ぎ…担当業務をまとめ、後任が困らないように
- 辞め方…不満をぶつけず、感謝を伝えて円満に
退職日と入社日が重ならないよう、スケジュールを調整しておきましょう。有給が残っていれば、消化の相談もこの時期にします。
- 転職のことは決まるまで職場の人に話さない(相談は家族など社外の人へ)
- 引き継ぎメモは活動中から書きためる(業務の棚卸しになり、職務経歴書・面接にも役立つ一石二鳥)
- 引き止められても、説得し返そうとせず「気持ちは変わりません」と静かに繰り返す
- 有給消化は「引き継ぎ完了の目安」を上司とすり合わせてから組む
とくに1つ目は鉄則です。心を許した同僚でも、1人に話せば広まる可能性はゼロになりません。決まる前に知られると、職場に居づらくなったり、早すぎる引き止めが始まったりします。伝える順番は「家族にまず相談 → 決まったら直属の上司が職場で最初」です。
引き止め自体は、評価されていた証でもあります。ただ、決めたのであれば、不満や職場の悪口は最後まで口にせず、感謝で締めくくりましょう。円満さは、自分の気持ちよさのためでもあります。
STEP3:入社の準備をする
入社が近づいたら、書類と心の準備を整えます。
- 会社から指示された提出書類(年金手帳・口座情報など)
- 前職の源泉徴収票(年末調整で使うことがある)
- 通勤経路・初日の集合場所と時間の確認
- 服装(オフィスにふさわしい清潔感のあるもの)
未経験だと初日は緊張しますが、最初から完璧を求められてはいません。あいさつと、わからないことを素直に聞く姿勢があれば十分です。
おまけ:入社後、最初の3か月の心がまえ
未経験での入社直後は、覚えることの多さに圧倒されがちです。最初の数か月のコツを3つだけ。
- 質問は早めに、遠慮なく……入社直後は、周囲も「わからなくて当然」と思ってくれています。聞けること自体が新人の特権で、質問は「学ぶ姿勢」として好意的に受け取られることがほとんどです
- 職場のやり方を、まず観察して合わせる……前の職場の常識を持ち込む前に、この職場の流れ・ルール・人の動きをよく見て覚えます
- 支えてくれた人に感謝を……転職活動を見守ってくれた家族や周囲の人に、一区切りの感謝を伝えましょう。新しい生活の、いちばん良いスタートの切り方です
入社後の実際の様子は、販売から事務に移った私の体験談や事務職は楽すぎる?の記事も参考にしてください。
円満に辞めて、気持ちよく始める
退職は、つい気が重くなります。ですが、お世話になった感謝を伝えて辞めることが、自分の気持ちの区切りにもなります。前職を悪く言わずに去ることは、巡り巡って自分の信用にもつながります。
まとめ:内定後も、順番に進めれば慌てない
内定が出たら、条件確認 → 返事 → 退職 → 入社準備の順で進めます。退職は早めに上司へ伝え、引き継ぎを丁寧に。入社日と退職日が重ならないよう調整しておけば安心です。新しい一歩を、気持ちよく踏み出しましょう。
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